龍笛、篠笛の調べに、市松人形が命を得て動き出す幻想世界。
人形遣い・黒谷都の世界「市松さん」
内容
人形に触れた瞬間、「市松さん」の命の灯が微かに蠢き始める。
そして、あなたの心に隠された思い出が甦ってくる。
人形遣いとして世界の名だたる人形演劇フェスティバルにおいて多くの賞を受賞し、海外で高い評価を受けてきた黒谷都(くろたにみやこ)が、日本に目を向け、新境地として取り組んだ作品「市松さん」。
現代市松人形作家の第一人者として名高い藤村光環、邦楽界の鬼才・稲葉明憲、東京藝術大学で清元を専攻し、江戸小唄の伝統を継承する紫沙とのコラボによる幻想的な舞台が実現しました。
着せ替え人形「市松さん」は、着物を着せ付けられ、息づきます。動き出した「市松さん」の愛らしさの陰影をお楽しみ下さい。
併せて、黒谷都の人形遣いとしての40数年に及ぶ軌跡を、共の歩んできた人形や衣装、公演の記録とともに紹介する企画展「黒谷都の世界」と「市松さん」で遣われる人形を制作した、藤村光環の貴重な作品の数々を展示する「藤村光環市松人形展」を併催します。
- 同時開催展覧会
企画展「黒谷都の世界展」
併設展「藤村光環市松人形展」
会期:令和3年11月11日(木)~14日(日)10:00~16:00
会場:ルネッサながと「文化情報ギャラリー」
料金:無料
- 黒谷 都 Miyako Kurotani
自らの人形技を「genre:Gray 利己的物体と奉仕的肉体によるグロテスク」と定義し、人形と人形遣いの共に在る表象を探り、その関係により心象の「モノ語り」を立ち上がらせようとしている。命なきモノに命の痕跡を見つけ、そのモノの生き返る束の間を遊ぶ。古来からの傀儡の有り様が息づき、自身と人形の命が行き来するやわらかな幻惑に特徴がある。
《受賞歴》
1992年 とみやま人形劇祭 みんなの森賞受賞
2001年 優秀人形劇顕彰制度において「人形演劇プロジェクト2000」活動に対して功労賞
2007年 優秀人形劇顕彰制度において『魚鱗館』「路を彷徨う」銀賞受賞
2013年 ロシア・オムスク国際人形祭にて「涯なし」最高女性演技者賞
2014年 ロシア・クルガン国際人形演劇祭「涯なし」「記憶語り」グランプリ賞
2014年 セルビア・スボティツァ国際青少年演劇祭にて「涯なし」特賞=概念的且つ最高の芸術的成果に対して=受賞
- 市松人形(いちまつにんぎょう)
「市松人形」は江戸時代の庶民に親しまれた着せ替え人形で、京阪地方では「いちまさん」と呼ばれています。1855年のパリ万博に出品された市松人形がビスク・ドールにも影響を与えたとされ、1927年、人形大使としてアメリカに贈られたことから、平和親善にも貢献しました。
主催等
- 主催
- 公益財団法人長門市文化振興財団
- その他
- 文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業
プレイガイド
ルネッサながと(窓口、WEB)
お問い合わせ
電話0837-26-6001
(お問い合わせ受付時間9:00~22:00 チケット受付時間9:00~17:00)
メールでのお問い合わせ(※ご返信に2~3日程度かかります。お急ぎの方はお電話ください。)
関連リンク
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